「フラワー装飾技能士」とは?
フラワーアレンジメントを行うために必須となる資格はありません。
つまり、何の資格がなくとも、今すぐにフラワーアレンジメントの作品を販売することが可能ということです。
ただ、ある一定の知識や技術を証明するために、資格の取得はとても有効となります。
生花店などで勤務したいという場合には、フローリスト検定などの資格が役に立ちますし、ブライダル関連であればフラワーカラーコーディネーターなどの資格が役に立ちます。
これらは民間資格となり、多くの団体が認定しているため、資格の種類もとても多くあります。
あまり知られていないかもしれませんが、実はフラワーアレンジメント関連の資格の中には、国家資格もあるのです。
それが、フラワー装飾技能士です。
このフラワー装飾技能士とは一体どのような資格なのかということについて、ご紹介していきたいと思います。
フラワー装飾技能士ってなに?
フラワー装飾技能士は、日本で唯一のフラワーデザインにおける国家資格です。
1983年から始まった国家試験となっており、1級・2級・3級の試験があります。
合格すると、「フラワー装飾○級技能士」と名乗る事が出来る名称独占の国家資格となっています。
こちらの国家試験には、以下のような受験資格が設けられています。
1級の受験資格:実務経験が7年以上あること/2級に合格している場合にはその後2年以上経過していること
2級の受験資格
実務経験が2年以上あること。
3級の受験資格
実務経験が半年以上あること。
1級を受験したい場合には、実務経験が7年以上あるか、2級に合格してから2年以上経過しているかのどちらかの条件を満たす必要があります。
つまり、受験するだけでもかなりの年数が必要ということになります。
1級・2級・3級ともに試験は学科試験と実技試験が行われます。
試験対策を行っているフラワー関連のスクールがありますし、専門学校などでも勉強することが出来ます。
3級は取得してもあまり意味がないといわれていますが、取得しないよりも取得した方が良いと言えます。
どうせ目指すのであれば、難しい試験であっても1級を取得できるように日々勉強を重ねていきたいですね。